今回は福見寺をご紹介したいと思います。
福見寺は福見山という山の上にあり、昔から山岳信仰の霊場として修行者や信者の崇拝を集めてきたお寺です。
こんな田舎の山奥に立派な本堂や鐘楼、そのうえ通夜堂まであることに驚きます。
場所はここ。
地図を見るとわかりますが、松山市と重信町の境付近に位置します。
そのため松山市からも重信町からも参拝出来ます。
まずは松山市側のルートから。
福見山の松山市側のふもとに、その名も福見川町という地区があります。
そこに松山市指定天然記念物の三本杉が屹立する新宮神社があります。
場所はここ。
この神社の裏側に福見川が流れ、その流れに沿って林道が続いています。
この林道を上っていくと、福見寺への登山道に合流します。
福見川の水はとてもきれいです。
林道は舗装されているのですが、残念ながら車輌進入禁止です。
そのため松山側のルートは徒歩になります。
だいたい一時間くらいは見積もっておいたほうがよろしいかと思います。
では重信側のルートはどうでしょうか。
こちらは福見寺まで未舗装とはいえ車輌通行可能な林道が続いています。
その登山道入り口はここ。
ここに観音道と刻まれた標石が建っています。
ここから山に向かって上って行きます。
とはいえ、もしかしたらびっくりしたり躊躇したりするかもしれません。
というのは、ここに砕石場があるから。
福見寺に上る道は砕石場を通り抜ける形で走っています。
ですから臆せず堂々と上がっていってください。
もし道に迷ったりしても、砕石場の人に尋ねたら親切に教えてくれますから心配ご無用。
ちなみにこれが砕石場の石山です。
福見寺への別れ道はその手前。
直進すると石山、左折するとほぼ一本道の福見寺参拝道です。
もし石山に突き当たって行き止まりになったら、その少し手前に引き返したらいいだけです。
さてさて、では林道を上っていきましょう。
この日は寒波が到来していました。
福見寺はきっと雪だろうなと期待して行ったら・・・
ビンゴでした。
誰も足を踏み入れていない雪道、嬉しいなーと思っていたら・・・
しっかり獣の足跡が残っていました。
猪? 鹿?
なんかずっと足跡が先行しています。
まあ、たとえ獣の足跡であっても、こんな山の雪道では、まるで同行者がいるようでちょっぴり楽しかったりもします。
車の轍は自分だけ。
途中、松山最高峰の明神ヶ森への登山道分岐があります。
もう少し走ると、眺望の開けた場所に出ました。
ここは木が切ってありますので、地主の方の配慮でしょう。
興居島がよく見えます。
さて、鳥居に到りました。
ここからはあと少し。
と、思ったら、
がけ崩れを起こし木が倒れ、通行不能になっていました。
でも、ここから福見寺まで数百メートル。
車を駐めて歩いて参拝します。
ここにも獣の足跡が続いていました。
ふたつあります。
つがいでしょうか?
親子でしょうか?
なんだか微笑ましい気持ちになっていました。
・・・この時までは・・・
さあ、福見寺にたどり着きました。
ここは境内の東側、通夜堂の裏側にあたります。
長くなりましたので前編はここまでです。
後編に続きます。