愛媛県伊予市 行道山
今日は行道山をご紹介したいと思います。
道後平野を塀のように囲んでいる山並みのうち、南側の塀にあたる山です。
場所はここ。
この山はすぐにわかります。
松山の南に電波塔の建っている山が見えます。
それが行道山です。
ちょうど高速道路の伊予灘サービスエリアのすぐ南の山です。
電波塔が三本建っていますね、それが行道山です。
行道山は東峰、西峰、そして山頂の三つから構成されています。
上の画像でいえば、左の電波塔二本が東峰、右の電波塔が西峰、そして西峰の向こうに山頂があります。
地理院の地図だとこうなります。
道が少しややこしいんです。
というのも、東峰に上る道と西峰に上る道は別々だから。
一応つながっている道が一本あるので、東と西の行き来は出来るのですが、徒歩のみ。
車で上がると、西峰に行きたいのに東峰から出られないとか、あるいはその逆のことが起こります。
どちらに行きたいのか、それをはっきりさせておく必要があります。
ちなみに山頂には東峰西峰両方から登頂出来ますが、それも徒歩のみです。
おススメは西峰です。
景観が良く、そして八大龍王神社跡があります。
ここはかつてこの地域の雨乞い祈祷場所でした。
一般的に行道山といった場合、この西峰を指します。
では見ていきましょう。
西峰の上り口はここ。
この高速道路と下道が交わるところが上り口です。
目印は高速の高架と火の用心。
帰り道に撮ったから車の向きが逆ですけど。
ここを上っていきます。
良い道ではないですが、そう悪くもありません。
電波塔を目指して進んでいきます。
だいたい20分くらいでしょうか、電波塔にたどり着きます。
電波塔はこんな感じ。
ここからの景観は良くありません。
それに行道山のメインはここじゃないのです。
この電波塔の少し手前が三叉路になっています。
ここを左に行きます。
この日は良く下刈りされてました。
地主さんが真面目な方なのでしょうね。
ここを上るとすぐに給水施設に突き当たります。
ここで車を降り、給水施設の脇を上がると・・・
かつての雨乞い祈祷場所、八大龍王神社の境内に出ます。
これは拝殿です。
中はもぬけの殻。
拝殿前の石碑は植林記念でした。
この拝殿の裏に回ると・・・
祠と石柱があります。
何が刻まれているのでしょう。
こういう何かの跡って、一抹の物哀しさや寂しさをおぼえませんか。
角度を変えて。
祠にペットボトルがお供えしてあります。
地主さんでしょうね。
神社跡ということは、この神社はどこに行ったのでしょう。
実は、この行道山のふもとにある伊豫神社(伊予市)に遷宮されました。
伊予市の方の伊豫神社ですのでお間違いなく。
そこに立派な社殿でお祀りされています。
鳥居から正面の社殿です。
さて、神社跡とはいえ、きちんとお参りを済ませ、給水施設に戻ります。
給水施設には階段が備え付けてあります。
これに上ってみましょう。
ここに上ると展望が開けています。
西を見ると大谷池が。
大谷池の水はきれいじゃありませんね。
左端の高い山が谷上山。
これは伊予市を一望したところ。
次は北に向かって道後平野を。
すぐ下に伊予灘サービスエリアが、そして左端に坊ちゃんスタジアムが見えます。
興居島の小富士が見えています。
松山空港も見えています。
西峰を十分満喫したので、次は山頂をさらっと。
西峰から山頂への登山道はここ。
この右奥から進みます。
道はこんな感じ。
西峰からの登山道はましです。
東峰からはほとんど道が消えて藪をこぎました。
山頂を目指すなら西峰からをお奨めします。
ちなみに山頂の視界はゼロです。
三角点があるのみ。
落ち葉と腐葉土に埋もれています。
ちなみに西峰と東峰の連絡道はこれです。
徒歩になります。
最後に東峰を少しだけ。
上っても見晴らしは悪いし、電波塔以外何もありません。
また、柑橘農家の軽トラと鉢合わせするかも知れません。
おススメではないです。
長い記事になってしまいました。
ここまでお読みくださりありがとうございます。