愛媛県松山市 高縄寺と河内明神社
今日ご紹介するのは高縄山にあるお寺と神社です。
高縄寺は高縄山の山上に、河内明神社はふもとにあります。
まずはふもとの河内明神社から。
場所はここ。
境内も社殿も大きくありませんが、奉納されている絵馬が素晴らしいです。
正面はこんな感じ。
次は拝殿を。
本殿です。
先にも書きましたが、この神社には多くの絵馬が奉納されています。
それが素晴らしい。
まずは扁額と鏡。
これは明治14年に奉納された源頼政の鵺(ヌエ)退治をモチーフにした絵馬です。
鵺というのは猿の顔に狸の胴体、虎の手足に蛇の尾を持つ物の怪です。
これも明治14年の奉納です。
左は孔雀(明治27年)。
これは鹿ですね。
花札の絵みたい。
これは虎と猪でしょう。
どちらも明治27年の奉納です。
この地方の神社には絵馬がたくさん奉納されているような気がします。
伊予地方の神社には絵馬をそんなに見かけません。
地域の特色ってあるのでしょうね。
次は山上の高縄寺を。
場所はここ。
まずは仁王門から見ていきましょう。
この高縄寺は、かつて山岳修行者や信者の霊場として信仰を集めた古刹です。
今でもお祭りの日には山伏装束の行者が境内で護摩を焚き、信者が火渡りをします。
仁王。
まず阿形。
吽形。
素朴で力強い感じです。
仁王門の中が鐘楼になっています。
両壁には俳句が掛かっています。
自由に鐘を撞いていいみたいですよ。
自分は苦手なので撞きませんでしたけど。
仁王門をくぐると、境内は雪でした。
ただ残念なことに足跡がたくさんついていました。
遅かった・・・
本堂を参拝します。
ご本尊は千手観音です。
この高縄寺は河野氏と縁が深く、山号も河野山です。
家紋も河野家の折敷揺れ三文字ですね。
この本堂の彫刻は、仁王門のように右側が阿形、左側が吽形になっています。
これは大師堂です。
これは庫裏。
この高縄寺には「たかなわ茶坊」という茶店があります。
今は住職夫妻が経営しているそうです。
多分日曜とか祝日のみの開店だと思います。
他にも、高縄寺の境内の様子はこんな感じです。
高縄寺の本尊が千手観音だということは先ほど記しましたが、境内の裏手の山に、その本尊千手観音に似ているという千手杉が屹立しています。
松山市指定の天然記念物です。
以上、高縄山にある高縄寺と河内明神社でした。